乳腺外科 - 症状

乳房のしこり

　乳がんの9割以上は、しこりが初発症状といわれています。　大半のしこりは、ゴリゴリと硬く、普通は痛みがありませんが、痛みを伴うこともあります。　しこりの大半は、良性の病気によるものが多いですが、自己検診でこのようなしこりを見つけたら、一度病院へ受診しましょう。

乳房の発赤・腫れ・ただれ

　皮膚が赤くなって腫れ、痛みが伴う場合や、皮膚が腫れ、オレンジの皮のように毛穴が目立つようになった場合も乳がんの可能性があります。　しかし、授乳期に多くみられる良性の乳腺炎（乳腺に細菌が入って炎症を生じたもの）にも似ています。　心配な方は、お気軽に受診してください。

乳房の痛み

　良性の病気である、乳腺症・乳腺炎・乳腺膿胞などのことが多いですが、乳がんで痛みを伴うこともあります。

乳房の陥没・盛り上がり

　乳房の浅いところに乳がんができると、えくぼのように乳房が陥没します。　また、乳がんのしこりが大きくなると、乳房の皮膚が盛り上がることもあります。

乳首から分泌物がある

　自然に、もしくは乳首をつまむと何らかの分泌物が出てくる場合は乳首から異常分泌があると判断できます。　このような場合のほとんどは、良性の乳管内乳頭腫ですが、乳がんの可能性もあります。

乳首のかゆみ・ただれ

　乳首にかゆみやただれができ、治らず、だんだん乳輪にまで広がる場合は、乳頭にできる乳がん（ページェット病）の可能性があります。

乳首の陥没

　乳頭の下に乳がんができると、乳頭が陥没することがあります。　生まれつき乳頭が陥没している場合は問題ありませんが、「最近、陥没してきた」という場合には、乳がんの可能性があります。